屏風パノラマコースで奥又白谷へ

kebin

2008年10月27日 23:00


「屏風の耳」に立つ登山者・・・
さて、2日目の続きです。

爽やかな涸沢の朝を楽しんだ後は、以前から一度歩いてみたかった「屏風パノラマコース」に入ります。年間でも限られた期間しか通行できない貴重なルート。はっきり言って「悪路」ですが、素晴らしい天候と眺望に恵まれ、終始とても楽しく歩くことが出来ました。

■ ヒュッテから少し下ったところの分岐を直進。


■ 「パノラマコース」のトラバース道に入って5分ほど歩くと、涸沢ヒュッテを見下ろす絶好の撮影ポイントがあります。以前「山と渓谷」の表紙を飾った写真も、多分この辺りからの撮影ですね。この先、少し嫌らしいトラバースが連続するため、カメラをザックに格納します。


■ 幾つもの支尾根の突端を3点確保で越えて行きます。足元は切れていますが、ヤバそうな箇所にはザイルが張ってあり、慎重に通過すれば特に問題ありません。写真は核心部を抜けた辺り。涸沢からはずっと緩やかな上りとなります。


■ 涸沢から小1時間で「前穂の北尾根」に出ます。左に槍穂連峰、右に梓川と気持ちの良い稜線を「屏風のコル」へと向かいます。


■ 北穂と槍


■ 屏風の耳


■ 穂高連峰


■ 屏風のコル(2,400メートル)にザックをデポして、ここからは空身で「耳」に向かいます。


■ 前穂と奥穂


■ 涸沢カール全景(おわんの底に涸沢ヒュッテと涸沢小屋)


■ 屏風の耳(2,565メートル)の直ぐ先のピーク。左は屏風の頭(カシラ)、右奥は常念。


■ 三角点。コルからは急登30分。


■ 狭いピーク


■ 眼下に横尾山荘が見えますが、近いようで標高差は約1,000メートルあります。


■ 屏風のコルからは「激下り」


■ 整備の行き届いた「横尾本谷コース」とは、全く別物のタフなコースです。


■ 道標は無く、岩に付けられたペンキマークが頼りです。


■ 写真では分り辛いですが、岩ゴロの急傾斜をひたすら下ります。


■ やっと着いた「奥又白谷の出合」。屏風のコルからは1時間40分、コースタイム通りでした。正面は小説「氷壁」でお馴染みの「前穂の東壁」。「奥又白池」へはここから「中畠新道」を登ります。


■ 出合から少し下った大岩。この辺り、ガスで視界が悪いと何となく迷いそうな嫌な感じがします。


■ その後は沢沿いの雑木林をぐんぐん下り、林道を暫らく歩くと「新村橋」への分岐に着きます。奥又白谷の出合からは40分でした。


橋を渡ると、そこは上高地へのメインルート。沢山の登山者が歩いています。徳沢で水を補給、疲れた体に鞭打って一気に上高地まで下山します。河童橋到着は15時10分。平日というのに沢渡行きのバス乗り場は長蛇の列で、30分ほど並んでやっと乗車できました。結局自宅到着は23時過ぎ、最後のクルマでの夜間長距離移動はかなり堪えました・・・でもでも、久し振りに天候に恵まれて、とても充実した楽しい2日間となりました。




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