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2008年12月14日

表妙義の稜線を歩く

表妙義の稜線を歩く
表妙義の主峰「相馬岳」より金洞山・・・

12月に入った最初の日曜日、静かな藪山歩きがしたくなり、西上州の妙義山に行ってきました。一般登山道としては「奥穂~西穂」と並んで国内最難関と言われる「表妙義」の稜線縦走ですが、今回は中間道から「タルワキ沢」を詰めて主稜線に上がり、表妙義最高峰の「相馬岳」を経て、「茨尾根」から「堀切」に下るルートとしました。表妙義の高度感あふれる痩せ尾根歩きを、十分に堪能することが出来ました。(表妙義のマップはこちら

■ 妙義神社の先の市営駐車場に車を停め、そこから落ち葉でフカフカの中間道を1時間ほど歩きます。
表妙義の稜線を歩く

■ タルワキ沢への分岐に道標はありません。注意深く見回すと、何箇所かの岩にペンキマークが見つかります。
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■ 微かな踏み跡をペンキマークを頼りに進みます。途中の大滝は右岸を鎖で高巻き、枯葉の乗った浮石に注意しながら両手両足で体をずり上げていきます。途中の大滝と天狗岩の計2箇所で遭難者の慰霊プレートがありました。そこでは立ち止まり手を合わせ、静かにご冥福をお祈りしました。途中、反対から降りてくる単独の男性とすれ違いましたが、「アンタも好きね~」という顔で、互いにニッコリと挨拶を交わします(笑)。取り付きから約50分で主稜線のコルに出ました。普段はカメラを首からぶら下げてのんびりと歩くのですが・・・このコース、そんな余裕は全くありません ^^;
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■ 左の岩壁(天狗岳)と右の岩壁(相馬岳)の間が、登ってきたタルワキ沢です。
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■ コルから約20分で、表妙義の主峰「相馬岳(1,103メートル)」に到着です。裏妙義の稜線と雪煙を上げる浅間山。
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■ 左から・・・中之岳、西岳、星穴岳。
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■ 山頂の三角点。潅木があるため怖さは感じませんが、冷静に周りを見ると、凄いところに立っています。
表妙義の稜線を歩く

■ 相馬岳からは信じられない様な激下り。暫らくは稜線を外れ、ルートファインディングに神経をすり減らしながら進むと再び主稜線に復帰、岩のトンネルを潜るとその上が「茨尾根のピーク」でした。この岩の向こうは断崖絶壁にて、踏ん張る足にも力が入ります。
表妙義の稜線を歩く

■ 茨尾根のピークより相馬岳を振り返る・・・左手前の岩がピーク。あまりの高度感に、とても岩の上には立てません ^^;
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■ ピークからザレザレの斜面を下ると「堀切」に到着。稜線から降りる(降ろす)分岐の道標は実に立派です(笑)
表妙義の稜線を歩く

■ この稜線、至る所にこんな警告看板が・・・
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■ 堀切から中間道へ下る道も破線ルートですが、ここもペンキマークのお陰で慎重に辿れば迷うことはありません。途中何箇所かフリーの短い岩場がありますが難しくはありません。稜線へ上がる分岐はまたもや岩のペンキマークのみ・・・
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■ 中間道は、このようにしっかりと整備された快適な道です。
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■ 妙義の人気観光スポット「石門広場」。岩稜の所々に人がいますが、こちらは一般のハイキングコースです。
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■ 中之岳神社の駐車場から。標高は1,000メートルそこそこながら、これほど存在感のある山も珍しいです。
表妙義の稜線を歩く

山での転落死亡事故というと谷川岳を連想しますが、近年ではこの妙義山の方が多いのだとか・・・しかし今回のように、特に事故の多い危険なエリア(鷹戻しなど)を避けて周遊するルートを選べば、比較的お手軽かつ安全に表妙義の稜線縦走の醍醐味が味わえるような気がします。もちろん中間道以外は「破線ルート」ですので、筋力・体力・ルートファインディング力など、それなりの総合力は要求されますが・・・冬枯れの里山歩きも、味わい深くて良いものです。







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